2017年11月26日 (仮訳)Boeremia属、Epicoccum属新種の分類および複数遺伝子に基づく系統学的評価、およびAscochyta属、Didymella属の新産種 Jayasiri, SC. et al., 2017. Taxonomy and multigene phylogenetic evaluation of novel species in Boeremia and Epicoccum with new records of Ascochyta and Didymella (Didymellaceae). Mycosphere. Available at: http://www.mycosphere.org/pdf/Mycosphere_8_8_9.pdf [Accessed November 26, 2017]. 【R3-04611】2017/11/26投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ロシアおよびイタリアからそれぞれBoeremia galiicolaおよびEpicoccum mackenzieiの2新種を記載した。 後者は天然において初めて見出されたEpicoccum属菌の有性世代であり、本属のOnonis属植物からの報告も初であった。 また、ロシアおよびイタリアにおける新産種としてAscochyta medicaginicolaおよびDidymella macrostomaを報告し、前者については有性世代を初めて報告した。 Italy, Province of Arezzo [AR], Papiano Alto – Stia (新種) Boeremia galiicola Jayasiri, Camporesi & K.D. Hyde 語源…ヤエムグラ属に生息する 【よく似た種との区別】 Boeremia lycopersici 子嚢果の形態が同一 子嚢の形態が同一 子嚢胞子の形態が同一 nrLSU+ITS+β-チューブリン+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢果に孔口を有する 本種と殻壁の形態が異なる 本種と子嚢果内菌糸系の形態が異なる nrLSU+ITS+β-チューブリン+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(nrLSU、ITS、β-チューブリンにそれぞれ2、3、12塩基の差異) Italy, Province of Forlì-Cesena [FC], near Passo dei Mandrioli – Bagno di Romagna (新種) Epicoccum mackenziei Jayasiri, Camporesi & K.D. Hyde 語源…Eric McKenzie博士に献名 【よく似た種との区別】 Epicoccum nigrum nrLSU+ITS+β-チューブリン+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり有性世代が知られていない nrLSU+ITS+β-チューブリン+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(RPB2に66塩基の差異) (ロシア新産種) Ascochyta medicaginicola Q. Chen & L. Cai 【よく似た種との区別】 Ascochyta nigripynidia 同じマメ科植物を宿主とする nrLSU+ITS+β-チューブリン+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりロシアにおける分布が知られていない 本種と異なりシナガワハギ属ではなくソラマメ属植物などを宿主とする 本種と異なり分生子に隔壁を有する nrLSU+ITS+β-チューブリン+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (イタリア新産種) Didymella macrostoma (Mont.) Q. Chen & L. Cai 【よく似た種との区別】 Didymella sancta 同じニワウルシ属植物を宿主とする nrLSU+ITS+β-チューブリン+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子殻に大小2型を有する 本種と異なり大型の厚壁胞子を有する 本種より分生子が比較的短い nrLSU+ITS+β-チューブリン+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される